君に出会ったその日から

「あの時は本当にすまなかった。ごめん、ごめん。許してくれ。許してくれるならなんでもするし何回だって謝る。」
「好きだとか言う割にこの前会った時はこいつって呼んでたし友達こときれいだとか言ってましたよね?」
「それは久しぶりに会ってドキドキして強がってしまったんだ。って俺、本当にクソ野郎だな。幼なじみさんの言う通りだ。」
(この人と付き合うことは本当に考えられない。けどあれから数年は経ってる…私もあの時でまだ止まったまま…いつまでも引きずっていても前に進めない。囚われていたくない。前に進みたい。許すことが過去に区切りをつけることになるなら…それで前に進むことができるようになるかもしれないなら…私は許したい気持ちもある。)
(今の自分には支えてくれる人、信じてくれる人が沢山いる。だから大丈夫。怖いけど勇気を持ちたい。)
複雑な心境でチラッと春希の方を見ると目を少し細めて大丈夫だとでも言うように頷いた。
その瞬間、勇気が湧いて再び内藤君に向き直った。
「言いたいことは分かりました。私は今でもあなたのやったことは許せないけどいつまでも許せない気持ちに囚われてても前に進めないままです。私は前に進みたい。それに今はあの時とは違って信頼できる人が近くにいます。」
「あなたも真摯に謝ってくれましたしここで過去と区切りをつけるべきなのかもしれません。だから私はあなたのことを許そうと思います。」