君に出会ったその日から

そうすると内藤も私達に気づいたようで声をかけてきた。
「白崎!」
「なんのご用ですか?」
「いや、高校卒業してから俺も色々考えてさ…あの時のこと本当に反省してさ。もし次会えたら謝りたいと思ってて。」
「この間はゆっくり話できなかったから。勝手に悪いんだけど高校の時の友達からなんとか白崎の大学聞き出して正門で待ってたら会えるかなと思って待ってたんだ。」
「はっ?ストーカーかよ。」
「春希!」
「もしかして彼氏さんですか?はじめまして。」
「幼なじみですけど何か?常々お噂は聞いていました。あなたがいじめをして茉子の心をぶち壊したクソ野郎だってね。」
「春希!もうやめて!」
「でもっ…」
「その節は本当にすみませんでした!」
内藤君が突然、地べたに土下座をした。周りも何事かとこっちに視線を向ける。
「お前もやればできるんじゃん。」
「春希!内藤君、あの立ってください。みんな見てて恥ずかしいので…」
「あっごめん。」
「分かりました。じゃあとりあえず話だけ聞かせてもらいます。許すかは別ですけど。」
「本当か!?ああそれでいい。本当にありがとう。」
「あっちのベンチでいいですか?それともカフェとかの方がいいですか?」
「いや、ベンチで充分だ。ありがとう。」