君に出会ったその日から

そしてもしものためにと茉子の母から預けられた合鍵を使って家に入り、部屋のベットに寝かせた。
それから俺は外に置きっぱなしの車いすを家の中に入れて、一度自分の家に帰り荷物を置いてちょうど母さんがいたので茉子の調子が悪いことを伝えた。
すると心配して元々届ける予定だったおかずの他におかゆなどの食べやすいものや飲み物を色々持たされてまた茉子の家に戻った。
今日はこの後何も無いので落ち着くまで茉子のそばにいる予定だ。
様子を見に行くと呼吸が苦しそうでおでこに手を当てると熱があった。
やばいと思い、さっき母さんから持たさせたものを見てみると冷やすものも入っていたので母さんナイス!と思いながらおでこに貼った。
何かあっても困ると思い俺は近くで残っていた課題や好きなことをやることにした。
(それにしてもあいつが現れたなんて…)
とばかり考えてしまいなかなか集中できない。そうして空が真っ暗になった頃茉子が目を覚ました。
「んっ春希?」
「茉子、起きたの?体調はどう?本当に心配したんだからね!」
「母さんがおかずとかおかゆとか食べやすいもの持たせてくれたから食べれる?」
「うん」
「温めてくるね。」