君に出会ったその日から

(くそっ…くそっ…なんで教えてくれないんだ。茉子…)
(とにかく早く行かないと…)
しかし残念なことに大学から家の最寄り駅までは電車に乗らなければ到底着かない。
俺は電車に飛び乗り、乗っている間も焦る気持ちが抑えられない。すぐに出られるように入り口近くに立ってウズウズしていた。少しでも早く着く事を願いながら。
改札を出て茉子を必死に探す。するとベンチに横になっている茉子を見つけた。いつもより呼吸も少し早い。
「茉子!大丈夫か?早く帰ろう。とりあえず車いすに戻れるか?支えるから。」
「んっ春希?」
「大丈夫?とにかく早く家に帰って休もう。ほら起きれる?」
茉子は顔が青かったが俺が抱き起こしてなんとか起き上がり車いすに乗り移った。
「僕が押すよ。」
そしてなるべく早くでも揺らさないように家に向かった。
家の前まで着いて一刻も早くベットに寝かせるべくお姫様抱っこで運ぶことにした。
「茉子、悪いけどお姫様抱っこするよ。大丈夫?もう少し頑張ってね。」
茉子は意識が朦朧としているようで抱き上げると安心したように体を預けた。