君に出会ったその日から

「あっこのお店、推しの限定ガチャやってるってSNSで宣伝してた。まだ少し時間あるから引いて行こう。」
「うん」
そうして2人で交互に引いていると突然声をかけられた。
「あれ?もしかしてそこにいるの白崎?」
私は驚いて振り向くと1番会いたくなかった人がいた。
名前は内藤秋。私が高校時代、学校へ行けなくなった原因を作った男だ。この男はいわゆるスクールカーストの上位にいるような陽キャラで常に周りに人がいた。
一方私は人を信頼するのに時間がかかり友達は少なかった。1人で行動することも多かった。しかも私は人とは違う部分がある。
この男にとって私は格好のターゲットだったのだろう。何かする度に私をバカにしてきた。しまいには私の友達に私の悪い噂を流していたようで友達はさらに離れていき先生も何も言わなかった。学校に私の居場所はなく、誰もこの男には逆らえなかった。
私は何も言えずその場で固まってしまった。
「茉子?大丈夫?この人知り合い?」
雪ちゃんが心配そうに顔を覗き込んでくるが、返事は出来ない。
「あぁ俺こいつの高校の同級生で内藤秋です。ってかお姉さんめっちゃきれいですね。」
と言いながら近づいてきたので体がビクッとなってしまった。
「すいません。もう私達、行かなきゃいけないので。あとそれ以上近づかないでもらえますか?」
「あっすいません。でもせめて連絡先だけでも教えてもらえませんか?」
「初対面のしかも女性をこいつ呼ばわりするようなあなたに教える連絡先はありません。失礼します。茉子、行こう。」