バグっている世界にきたのだけど僕は普通(最強)に暮らしていきたいのです

【我が家ってすごい】
では、とりあえず説明はこれで終わります。なにかあればフロントまで来てください
何でも教えてあげますので」
一通りこのマンションの設備などの説明を終えたところだ。このマンションは
娯楽施設や商業施設・スポーツ施設などあらゆる施設が揃っていてマンションと言うよりは 大型クルーズ船の中にいるみたいだ。
「あ、はい!!今後ともよろしくお願いします!」
なにか意味深なことを行っていたような気もするがま、多分気のせいだろう。
それにしても昔住んでいた一軒家からだいぶグレードアップしたと思う。
現実世界じゃあ絶対にこんなマンションに住むことなんて夢のまた夢だったし
それに加えて最上階!!きっと景色とかきれいなんだろうなぁ...!!!
E塔だし結構歩いたりとかするのかな...?

「あ、そうそうかえちゃんこれ渡しておくね」
3つの鍵を渡された。
鍵の持ち手に[家の鍵][ロビーの鍵][かえちゃん専用]とそれぞれ書いてある鍵を
渡される。
「家の鍵とロビーの鍵って書いてあるのはわかるけどこの鍵は...?かえちゃん...?」

「この鍵は秘密の出入り用の鍵だからこれでなるべく他の猛獣の目から隠すことはできるわ」
そういうとロビーの左側の迷彩色の壁に向かって歩き出し端っこにある小さな鍵穴に鍵を入れ一回転ひねり取り出す。
『ガコッ!!』
音がなったが変化はない。お母さんの方に顔を向ける
「ふふふっよく見ていてね」と得意そうな顔で壁に手を当てると
『ブォン』とスライド式に扉?が開く 
まるで忍者が使うような隠し扉だ。 
なるほど迷彩色にしているのは僅かな扉の形の切れ込みや鍵穴を隠すためにしているのか。

「ささっついてきてね」
中に入ると後ろから扉が閉まる音がする。
扉の先は何一つ音がしない閑散とした道が続いていた。道には大小さまざま色付きガラスが
ところどころに散りばめられており周りは草でできた塀で囲まれていてる。
細かい隙間から光が斜め右から差し込みガラスに反射しカラフルな斑点模様をかたどっている。なんだがとても神秘的な通路だ。
幅が1人分くらいある砂利道で先に歩いているお母さんを追いかける。
「普通の道で行けばこのマンションは5個の塔が連結してできているからA塔B塔C塔を経由しながら行ったり裏口から入る2つの方法があるのだけどここは経由せずに直で行けることができるわ。 高い生け垣などで覆われていてE塔付近までの周りの目隠しになるわ」
いわゆる秘密の通路って感じねと、笑いながら言う母親。
暫くの間道なりにまっすぐだったり曲がったりしていると
「もうすぐ着くわよ〜」と、声がした。
突き当りを曲がると目の前には壁があり
お母さんが周りに物音がないことを確認すると
壁に手を当てドアがスライドした。
出てみるとエレベーターの真横に来た。
「あまり外に出ないでしょうけど
外に出るときや中に入るときはこのかえちゃん専用の道を通って来てね」
唇に人差し指を当てニコッと微笑む
鍵を締めドアが自動的に閉じる。
「ここがE塔のエレベーターよ」


エレベーターのボタンを押し中に入る。

1...2...3...と、徐々に上がっていく
「そういえば捺希は家にいるの?」
まだ一度も会ったことのない妹に会うなると
少しばかり緊張するなぁ。


「そうねぇ...多分妹はまだ学校に行ってるからもうちょっとしたら帰ってくるわよ?」
「あ、そうなんだ早く会いたいな」
「かえちゃんがそうなこと言うなんて...!!
この前まで少し苦手そうにしてたのに...
何か心変わりでもあったの?」
「うん。やっぱり病院にいた時に家族は大事にすべきだと思ったからかな 」
「ふふふっそう思ってもらえて嬉しいわ」
ちょっと目元を擦りながら言う母。
と、そろそろ15階だ。 
扉を開くと春の肌寒い風がお出迎えをした。
見晴らしが良い下を覗くと吸い込まれそうになる程重力を感じる。

家の前まで行くとくるっと振り返りお母さんは満円の笑みで「改めておかえりかえちゃんこれからもよろしくね!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ここが我が家かぁー!!!!!」
広々とした贅沢なリビングルームには高い天井に全面窓でしまいには暖炉まである。
これっていわゆる億ションのペイントハウス
って言うやつでは...??うわっ....このキッチン大理石で出来てるし天井にある照明とかシャンデリアまで全てが新世界。
胸が躍りお転婆な子のようにいろんなところを走り探検したい気分だ。
てか、玄関からもうすごかったもんな。
そっから母のお得意の自慢お部屋紹介が始まった。 


・    〜数十分後くらいかな〜


「ここがかえちゃんの部屋よお母さんが家具を同じような配置に置いといたからね。
私は夜ご飯の用意をするから部屋で休んでて 
ゆっくりしていてね 
あ、あとスマホも私と捺希の連絡先を入れて置いたからあとは自由に使ってちょうだいね!」

かえでと丸文字のゴシック体で書かれた木のネームプレートがかかっている扉がある。
「うん、何から何までありがとうお母さん」
部屋のドアを締めベットにダイブする。
なんというかこの部屋は殺風景だ。ベット・タンス・机・カーペットなど必要最低限のもの
しかおいていない。
(まぁ恐らく引っ越すときにいらないって判断されたものは捨てちゃったりしたのだろうけど以前の僕は何か趣味とかもなかったんだろうな...)
「どーしよこのままずっとニート真っしぐらは嫌だなぁ いや、この世界からしたら男ってみんな不登校なのが当たり前なんだろうけどやっぱり人生に一度しかない高校生活を送ってみたいよね....」
そういえば入院していた時にましろから聞いた話なんだけど今の年頃の男の子は共学の高校に通う場合週に1回は登校するルールらしいが実際は最低でも月に一回での登校でも学校側は貴重な男のため黙認しているらしい。ほとんどの男子高校生は家でゲームやYoutubeを見て自堕落な生活を送っているとのこと。
一体どこから情報は流れてきてるのかな、、、

「中卒は流石に論外だし、みんなを悲しませないために共学の学校に行くのは決定だね...!!ん―良い高校ないかな?」
早速スマホに検索を掛ける。
ちなみに選ぶ基準は
①雰囲気②家からの距離③制服④設備
を僕は重視する、偏差値も気にするけどそれよりも自分がワクワクするかどうかで決めろ!!って塾の先生が言っていたから僕はそれで決めている。
色々と学校のホームページやパンフレットを
見ているがどれも気に入るものがない...
どの高校も男性への手厚いサポートなどがとても充実しており安全面などに関しては
良いのだろうだが一つよくない点がある。
それは本来生徒会長とか学校の顔となる人の写真が載ってあるところが複数人の男性の
写真に置き換わっていることだ。
「学校側も露骨だよなぁ...これ...」
男を餌にして女性を釣ろう・他の男性もいるんだと安心感を得るなどを狙った魂胆が
見え見えで男性への配慮に少々かけるものがあるのではないかと思う。それに汚い方法だし、なかなかに見つからないそう思っていたら
スワイプする手が止まる。
「あっっっ!!この高校この世界でもあるんだ」
現実世界で目指していた憧れの葵川高校の
名前が載っていた。
内容を見てみるとどうやら施設や場所は変わっておらず強いて言えば
偏差値や部活が変わっていることぐらいだ。
なにより他の高校よりもちゃんと生徒会長の写真が載っており他の高校と比べると好感が持てる点がある。
「憧れの志望校だったしせっかくなら行ってみたいな」
けどお母さんと妹が許してくれるか...まぁ夕食
辺りに自然な会話の流れでいける...かな?