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七夕祭が終わり、月影がいなくなった翌日
一週間の始まりの朝を迎えた。

「行ってきまーす!」

私は、玄関のドアを開けて急いで走るー…

「気をつけて行ってくるのよ!」

背後から聞こえるお母さんの声が響き、いつもと変わらない日常が戻ってきた。

太陽がジリジリと肌を浴び
私は学校へと向かう為にひたすらに走る

草むらと川辺の一本道が見えてきて
ふと走るのを止めてゆっくりと歩いた。

月影と初めて出会ったこの場所ー…