星降る夜に、君への贈り物

パクパクとチョコバナナを頬張る月影の横顔を見つめながら、ふと星の砂時計のペンダントも映り込んでいた。

ーもうすぐで…月影は

「星羅」と呼ぶ声にハッとする

「ちょっとここで待っててくれる?」

「えっ、うん」

そう言って人混みの中へと消えて行った

ひとり残された私は、苺飴を持って
人の邪魔にならないように隅の方へと移動した。

ー何か買い忘れかな?

流れていく人混みの景色

もの数分しないうちに月影が見えて「お待たせ」と言って合流した。