星降る夜に、君への贈り物

ー色々って

そう思った時、私は月影の首元から揺れる星の砂時計を見つめた。出会った時よりも砂の量が減っていて
月影との別れが一刻一刻と迫っていた。

「星羅、行こうか」

月影は私の手を握りしめる

ー時間が迫ってる。

焦りを覚えながらも月影の手を握りしめ
人集りがぞろぞろと歩く商店街の方へと向かって歩いた。

薄暗くなる空が辺りを包む

商店街からアナウンスが響き渡る

『本日は七夕祭にお越し頂き、誠にありがとうございます。これより七夕祭を開催致します。お客様のー…』

ギュウギュウになりながらも商店街を歩く

様々な出店から美味しそうな匂いが漂う

家族揃って一緒で七夕祭を楽しむ人…
カップルで綿菓子を突いて食べる人…
小さな子どもが笑顔いっぱいに笑っている

それぞれが七夕祭を楽しんでいるようだった。