星降る夜に、君への贈り物

「うん!元気出た!」

いつも私の事を心配してくれるお母さん
私は心配かけないように満面の笑みを浮かべた

そして、お昼ご飯を食べ終えてからしばらくして
私はお母さんに浴衣の着付けをして貰っていた。

白をベースとした紫陽花柄の浴衣
いつもは下ろしてるセミロングがアップにされて
頸(うなじ)が見えるくらい首元がスースーしてる。
髪飾りには幼い頃から大事にしていた
散りばめられた星の髪飾りをつけて貰った。

「星羅、出来たわよ」

「ありがとう、お母さん」

鏡の前に映る自分の姿を見て、まるで別人みたいでビックリする

「お母さん、似合ってるかな?変じゃないかな?」

「うんうん。大丈夫、よく似合ってる」

お母さんは口元を隠しふふっと笑顔で言った。