靴を脱ぎ、私は月影を案内するように二階の部屋へと招き入れた

「…お邪魔します」

月影はじっと立ち尽くしたまま辺りを見回す

「好きな所に座っていいよ」

そう言って、カーペットが敷いてある真ん中に小さなミニテーブルを置く。

月影はゆっくりとミニテーブルの方に近づき「ありがとう」と言って座った。

カチカチと時計の音が部屋に響く

ーどうしよう…何を話そうか

座ったものの沈黙がなく流れる

ドキドキと鼓動が止まらない