「星羅、どうしたの?」

「もしよかったら家に上がって」

「えっ!?」

月影は驚いた顔をしながら私を見つめる

「お母さんもいないし、何もないけど…」

今、思えば男の人を家に上がらせる事なんて一度もなかったし、退屈な時間をひとりで過ごすよりかは誰かと一緒にいた方が楽しいと思ってみたけど…

「えっ…でも」

月影は困ったような顔を見せる

「私は、大丈夫だから」

笑みを浮かべ「入って」と月影を促すように家に上がらせた。