ーピンポーン…

突然のチャイムに走らせていたペンが止まる。

ーえっ、誰だろう?

時計の針を見れば、10時を過ぎていた。

部屋を出て、一階へと降りて「はーい」言いながら
玄関のドアノブに手を掛けて開けた。

「おはよう」

「つ…月影!?」

目の前に立っていたのは月影の姿だった。

「ど…どうしたの?」

驚きのあまり立ち尽くす

「星羅が来ないから心配になって来たんだ。」