そう言って、月影は首元から見せる星の砂時計のペンダントを外し、満天の星空へと翳(かざ)した。

「旅もそろそろ終わりかな」

ボソッと月影が呟く

「月影…?」

星の砂時計を見つめ
ゆっくりと流れてる砂が半分を切っていた。

月影はギュッと砂時計を握りしめて
私の顔をじっと見つめた。

空一面、満天の星空でキラキラしているのに
月影の顔は何処か寂しそうな瞳の中、意を決意したように言葉を発した。

「星羅…本当は」

月影の次の言葉を待つ