二人は結婚して､とても仲が良い夫婦となりましたが
仲が良すぎるがあまり､織姫と彦星は仕事をしなくなりました。それを見た織姫のお父さんは二人を離れさせてしまい､天の川を隔てて暮らす事となりました。
元気を失い､そんな織姫を見たお父さんは「そんなに彦星に会いたければ7月7日の夜だけ彦星の所へ行くのを許してやろう」
それからというもの､一年に一度
彦星と会う事を楽しみに毎日毎日はたを織り続け
彦星も天の牛の世話に励みました。
そして､7月7日の日が訪れると
織姫は天の川を渡って彦星の所へと会いに行くのでした」

夜風が吹くー…

月影が喋り終えて沈黙の空気が流れる
七夕のお話がこんなにも深いお話だと思わなかったから

「七夕の日って奥が深いんだね」

「うん､そうだね」