「ん?どうした?」

私の視線に気がついたのか、月影は私の顔を見つめる

「あっいや…何でもない」

フイっと顔を逸らし、星空を見上げた

沈黙が流れるー…

ー月影の顔が見れない…

ドキドキとする鼓動を感じながらふと月影が呟いた

「星羅…知ってる?」

「えっ…?」

月影の視線が絡み合う

「七夕に関する物語を知ってるかなって」

月影の口から七夕の話題をするとは思わず
私はビックリしながらも月影の質問に答えた。