星降る夜に、君への贈り物

「そろそろ戻ろうか」

「えっ…うん」

月影は私の手を握りしめる。
その背中は何処か遠くに行ってしまいそうな予感がした

『時が来たら教えるね』

ふと月影の言葉を思い出す

出会ってまだ短いけれど、月影は何かを隠してる気がする。さっきみたいに話を濁すし、七夕の話すらしない

ー七夕の日に何かあるんじゃ…

話したくても話せない

私はこれ以上、月影の口から聞けるまで黙っていようと

そして、再び最初の場所へと戻ってきたのだった。