星降る夜に、君への贈り物

ひと休憩を済ませた後、私達は再びこの町の探索を続け
いつしか行った事ない小さな商店街に着くと
辺りは賑やかさに塗れて何やらチラシを配っていた。

「何か配っているみたいだね」

「チラシ配りじゃないかな」

「ちょっと俺、見てくる」

月影は小走りに走る

ひとり残された私は月影が戻ってくるまで立ち尽くし
チラシを貰う月影の様子を眺めていた。

人集りを分けるように戻ってくる月影

「貰ってきたよ!七夕祭のチラシだった」

「そっか、もうすぐ七夕祭が近いからね」

「ここの商店街でやるらしいよ」

七夕祭は毎年のように小さな商店街で行なう

「うん、出店とかもいっぱい出るからね。月影も行ってみたい?」

「…うん、そうだね」

ーあれ…?また濁す感じ…