星降る夜に、君への贈り物

「これっ!凄く美味しいね」

キラキラと少年のような笑みを溢す

「それ、鮭おにぎりだよ」

「俺、あまり食べた事ないからおにぎりってこんなにも美味しいんだね!」

パクパクと頬張る月影の姿を見て私は小さく微笑んだ。

ー美味しいね…か

誰かと一緒になって、美味しいねと言い合えるのが
こんなにも幸せな事だと思わなかった

「うん!このお菓子も美味しい」

「本当だね」

月影と一緒にいるから…と

私は、夢中になって美味しい、美味しいと食べ続ける
月影の横顔をずっと見つめていた