星降る夜に、君への贈り物

「いや、何か言われたのかなぁ…なんて」

ーするどい…

まさか月影の事を悪く言っていたから
嫌になって学校を抜け出してきた…なんて言えない

「なっ、何でもないよ。別に普通だから」

「本当に?」

心配そうに見つめる月影の顔が近くにあって
大きくて温かな手が私の頬に触れる。

ーうわ…

何も言わない月影…

ギュッと目を瞑りドキドキと鼓動が速まる

「本当だから大丈夫です…」

月影は「そっか…」と言ってそっと手を離した