星降る夜に、君への贈り物

辺りはまだ明るくて日差しが強い

ー早くしなくちゃ…

急ぎ足でワンピースの裾が揺れる

月影と約束したあの場所までひたすら歩く。
草むらと川辺の一本道が見えてきて
私は、月影の姿を探し歩いた。

ーまだ来ていないのかな

辺りを探すー…

歩き続けてみると
一人の男性らしき人がポツリと草むらに座ってる

ーあっ…

後ろ姿だけど、フワフワしたマッシュ系の髪型に
白のワイシャツみたいな洋服を着て川辺を見つめながら
一目見て月影だと分かった。