星降る夜に、君への贈り物

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学校を抜け出してから、何時間が経ったのだろうー…

「んっ…」

ゆっくりと瞼を開ける

いつの間にか勉強机で寝ていた私は
時計を見て午後四時の針を指していた。

ーあっ…いつの間にこんな時間

月影との約束の時間に遅れないように
制服を脱ぎ捨て、ベットに置いておいた白の散りばめられた花柄のワンピースを着て鏡の前に立った。

ー大丈夫だよね

小さなショルダーバッグを肩に掛ける

「よしっ」と意気込んで私は部屋を出た