私は、その手をじっと見つめて
恐る恐る月影さんの手を握った。

小さな手から伝わる温かくて大きな温もり

優しい笑みを浮かべながら「よろしくね」と言う
月影さんの瞳が綺麗に輝いていた。

暑い空の下、私たちを包み込む

月影さんの首元から揺れるキラキラとしたペンダント

星の砂時計が海のように静かに流れて
一刻一刻と短い刻を刻んでいた。