家出少女、拾われる



 結局私は、何もできないまま一日が終わってしまった。
 ああ、私は弱い。まだ卑屈になってしまう。


 それに、よく考えたら近くに宿なんて一切ない。
 ああ困った。


 私は困った挙句、近くの路上で寝ることにした。
 この道は車が通るような道じゃない。


 少し寒いけど、仕方ない。
 それに、お金は出来るだけ保っていたいし。


 「おやすみ」


 私は一言呟いて、眠りについた。