家出少女、拾われる


 「そうだ」向こうから声がする。「着替を持って行こうか?」
 「あ、」


 確かに私は昨日あの服のままで寝た。

 寝巻じゃない服で。
 だから今胸元が暑いのか。


 「でもいいです。着替えならありますから」


 私がそう言うと、「分かった」と一言向こうから聞こえてくる。


 「着替えるので、入ってこないでくださいね」
 「分かってる」今度は語彙を強められた。


 私は長い時間来てた服を脱ぎ、ラフなパジャマに着替え、そして寝ころぶ。



 昨日までとはまた違う。
 でも、本当に頭が痛い。
 段々とだるさは増していく。


 お腹もいたい。
 やっぱり寒い中寝てしまったせい、なのかな。

 これは私の自己責任。
 私が我慢するしかない。