「今日は学校だよね、どうしたの?」 光が来た。 光の家は母親がすでに他界しており、父子家庭だ。 そのため、これくらいの熱では家で一人で何とかしてと、言われるのだろう。 「看病に来たよ」 そう言って私は、笑顔で微笑みかけた。 「それで、夢ちゃんの隣にいるのは……」 「俺は、君島太一だ、よろしく」 光は目を白くしている。 まさか、まだ知り合ってもなかったの? 正直想定外だ。 まさかそこまですらも言ってなかったなんて。