代理の告白を頼まれました

ベッドにもぐる。

「夢、抱きしめていいか?」


急にそう言われ、私はドキッとする。
でも、断る理由なんてない。私は頷いた。


太一君の肌、暖かい。結構がっしりとしている。


「俺は怖かったんだ」

「え?」

「夢がいなくなるのが。夢が俺の知らない場所に行ってしまうのが」

その言葉は弱弱しかった。
だから、本当にそう思ってるんだろうな、というのが感じられた。


「だから、愛させてくれ」
「うん、いいよ」


私も怖かったもん。


「俺は弱いよな。一人の好きな女も守れないんだから」
「大丈夫。太一君は弱くなんてないよ」

私は太一君が弱いだなんて思わない。
太一君は、


「私は、太一君の良いところをよく知ってるんだもん」
「ありがとう。好きだ、夢」

「私も大好きだよ」

そう言って私は太一君を抱き返す。

どれくらいの間そうしていたかもわからない。
でも、その時間は今までで一番暖かかった。