そして私は先輩に私の持ちうる情報を渡した。
週休二日ではなく、完全週休二日の会社を選ぶとか、会社の窓がいつまでついているかをはあったりとか、会社から出てきた人たちが元気な感じなのか、やる気のなさそうな顔をしているのか、等々様々なブラック企業の見分け方を先輩に伝授した。
もう、辛そうな先輩なんて見たくない。
笑顔の先輩が見たいのだ。
「先輩それどうしたんですか?」
「はは、怒られた。会社を辞めたから。俺のメンツをつぶす気かって。でも、すっきりはしたよ。これでもう俺は大丈夫だ」
「そうですか」
先輩はやっぱり笑顔が似合ってる。
「私もガンガン手伝いますよ」
「ああ、ありがとう。まあその前に受験を頑張って欲しいけどな」
「あ、そうでした」
私も頑張らなきゃいけないんだった。
「まあでも、私は勉強ができるからね」
「そうだよな。凄いよお前は」
そう、頭をポンポンと叩いてくる。
「先輩の方がすごいですって」
私なんかよりは。



