先輩はただ頷いた。
「俺は、たぶん会社を近い将来辞めると思う。そうなれば俺はどうなるんだ?」
先輩はそう呟いた。
「俺は、俺に残るのは、会社に勤めて一年もたたずに会社を辞めた、臆病者という事になる。自由を求めた結果が、これなんだ」
先輩は、強く机をたたいた。
「笑ってくれ。今の俺を」
この前は空元気で、元気な先輩を演じてたってことか。
「だから、こんなダメな俺を見せたくなくて、恋人なんてなったら、俺のダメなところを見せてしまう。……夢には俺のかっこいいところを見せたかったんだよ」
悔しそうだ。
コネ入社をしたときいた。
その会社がブラックだと知ったら、そりゃそんな気持ちにもなる。



