「夢ちゃん」
光は私の頬をさする。
「だったら会いに行ったら?」
「え?」
その発言に、私は顔をしがめる。
会うのは怖い。
もしまた、拒絶されたら、私はもう耐えられる気がしない。
その時こそ、私が病むときだろう。
「もう、夢ちゃん」
光は私の手を引っ張る。
「行こう」
「でも、もう授業が……」
「今まで授業さぼってたのどっちだったっけ?」
「もう、光ちゃん強いなあ」
「もう落ち込んでる夢ちゃんは見たくないから」
そう言って光は、笑みを浮かべる。
私が光を引っ張るのが常だったのに、変わったなあ、と思う。
「私だって、結構弱気な性格を、夢ちゃんに矯正してもらってるから」
「そんなことあったっけ」
「そもそも、私は夢ちゃんの性格に助けられてるから」
「いつも怒ってくるのに」
「それとこれは別だよう」
そして私たちは笑った。
光が言うなら仕方がない。



