「はあ、疲れたな」
午前の間。ほとんど休みなしでいろいろなアトラクションを巡ったのだから、疲労もたまっていく。
すでにだいぶ疲れた。
「じゃあ、ご飯食べるか」
「ええ」
私は頷いた。
ご飯を食べる。
遊園地のご飯は基本レストランにある。
そのレストランの料理を食べていく。
先輩はカルボナーラ、私はオムライスだ。
「美味しいな」
先輩がそう言ったのを聞き、私は頷く。
個々のご飯は美味しい。
オムライスの卵の風味がよく効いてて、美味しい。飽きることのない濃密な美味しさだ。
「先輩のカルボナーラどんな感じですか?」
「ん、食べるか?」
「え?」
そう言ってフォークを差し出してくるから。
「いえ、いいです」
流石に間接キスは恥ずかしすぎる。
すると先輩は「あ、そうか」と呟き、フォークを戸棚から引き出してくる。
「それなら」
そう言って私は戸棚からスプーンを取り出す。
オムライスを一すくいして先輩に渡す。その代わりに、先輩のフォークを受け取る。
私達は二人で、それを口に食われる。
「「美味しい」」
私達は互いの顔を見て行った。
それを見て、私達は思わず笑ってしまった。
なんだか、タイミングとセリフがあったのが嬉しくて。
私と先輩。……まるで恋人だね。
だが、そんな楽しい遊園地での時間も段々と過ぎていく。
段々と時間が経っていくのが少しだけ悲しくなってくる。
何しろ、帰る時間が近づいて行っているのだから。
終わりが近づくのが怖い。
そうなったら先輩と会えるのはいつになるのかすらもわからない。
そうなったら辛い事ばかりだ。
今の私には先輩の成分が足りない、なんて言ったら変態だと思われるかもしれない。
でも、先輩のいない学園生活はなんだか刺激が足りないのだ。
光との日々も楽しいのだけれど、それでも少し物足りなさがあるのだ。



