そして、学校が終わり、半年の時が過ぎた。
今日は先輩と久しぶりに会える日だ。
「待たせちゃったな。仕事が忙しくて、仕事に行って家で寝ての往復だったからな」
「でも、私。先輩に会えてよかったです」
「それは俺もだ。社会人になった俺をよろしくな」
そう、先輩はきらっと決め顔で言う。
でも、そんなに変化が生じた感じはしないのだが。
「先輩は、やっぱりかっこいいですね」
「はは、そうか。ありがとう」
そう言って先輩は私の頭をなでてくる。
ん~~ずるい。
コミュニケーションが近いんだもん。
私はもう、先輩のことが好きなんだ。そう、卒業式からの会えない日々が私に伝えてくれた。
「じゃあ、行こうか」
そう言って歩き出す先輩の背中はまた凛々しくて、「好きだ」と、小声でつぶやいた。



