私はその日、先輩の元へと向かった。
「あの、先輩」
私は先輩に話しかける。
「先輩って受験生ですよね、勉強とかは大丈夫なんですか?」
「受験生?」
私のその言葉に対して、先輩は目を丸くした。
「ああ、受験生ってそう言う意味ね。俺は、別に大学行かないから」
「え?」
「別に俺は勉強したくないから、大学には行かない。それでいいだろ」
なんて自由人なんだろうか。
「なら、将来どうするんですか?」
「就職先は決まってるんだよ。俺の叔父の会社なんだ」
「コネ入社……」
「コネかもしれないが、俺がコネ入社だけじゃないってこと見せつけてやる。忙しくなるけど、夢とはこれからも一緒に遊んでいきたいと思ってる」
「ありがとうございます」
私も先輩とこれからも一緒にいたいし。
そうしてあっという間に日々は過ぎていく。
先輩が卒業してしまった。
そして、暫く先輩に会えなくなってしまった。



