「……やっぱり夢ってさ」
そう言って先輩は私の方に顔を近づける。
なになに? 怖いんだけど。
「なんか委縮するよな。もしかしてだけど、真面目じゃないといけない理由とかある?」
私はそれを聞いて一瞬押し黙った。
別に私自身が真面目な自覚はない。が、先輩にとっては無遅刻無欠席だった私のことを真面目だと思ってるのだろう。
「私が、真面目な理由というか、単に休みたくなかっただけです。だって」
理由はない。ただ、無欠席を続けていたらそのまま卒業までやりたかっただけ。
「でも、それも先輩が光の看病に連れてきたおかげで無駄になりましたけど」
だって、記録が途絶えたらもう、守る意味なんてないんだもん。
「はは、なら俺はいいことをしたな」
「ですね」
確かに毎日学校に行くのはしんどかった。
週5で、7時間。朝9時から4時まで授業を受けるのはしんどかったのだ。
何故か、私の学校は七時間あるのだ。
疲れた日も毎日。そう思ったら今までよく頑張ってたなと思う。
「これからは、疲れた時は休むんだぞ」
「はい」
そして先輩は再び歌い出す。
なんだか楽しい。



