きみの笑顔が咲く日まで


そして、病院に到着すると、わたし真っ暗な病院へと入り、葵くんが手当てを受けている処置室へと案内してもらった。

「葵くん!!!」

処置室のドアを開けると共に葵くんの名前を呼んだ。

すると、そこには足を手当てされ、ベッドに座る葵くんの姿があった。

「一花、、、」
「葵くん、、、良かったぁ、、、良かった、生きてた、、、生きてたぁ、、、」

そう言いながら、わたしは葵くんに駆け寄り抱きついた。

すると、「あ、イタタタ、、、」と呟く葵くん。

「あ!ごめん!」

そう言ってわたしは葵くんから離れ、涙を拭った。

「心配かけてごめん。」
「大丈夫なの?」
「うん、飲酒運転してた車のやつが突っ込んできて、足が挟まったけど、骨に異常はないって言われたから大丈夫。」

葵くんの言葉を聞き、安堵と共に身体の力が抜け、ペタンと床に座り込むわたし。

そんなわたしの姿を見て、いち早く駆けつけていたおじさんとおばさんも「心配かくてごめんね。」と言ってくれた。

「一花。」

名前を呼ばれ、わたしは葵くんを見上げた。

葵くんはわたしに微笑みかけながら「約束しただろ?」と言う。

「俺は、一花より先に死なないって。ちゃんと約束守ったぞ!」

そう言って、葵くんは親指を立てて、誇らしげに笑って見せた。


それから半年後、わたしたちは結婚した。

指輪は、以前に新が"いつか一花にこれを買ってプロポーズするんだ"と言っていたらしい物を葵くんが覚えていて、それを買ってプロポーズしてくれた。

そして、新からもらったネックレスはまだわたしの首元に光り続けている。

それは葵くんもご両親も"つけていて欲しい"と願ってくれたから。

わたしは、新から恋と愛を教えてもらった。

そして葵くんからは、愛情をもらい、また笑い方を教えてもらった。

これからわたしたちは共に家族愛を築いていく。

笑顔の絶えない、幸せな家庭と新しい命を望みながら――――



―END―