「それで、どうしたんですか?主任。」
わたしが杉浦主任にそう訊くと、いつもクールな杉浦主任が少し戸惑っているような何だか照れているような複雑な表情を浮かべ、わたしと目を合わさずにいた。
「楠木さぁ、、、」
「はい。」
「付き合ってるやつとか、居る?」
わたしは杉浦主任の口から出てきたまさかの言葉にフリーズしてしまった。
ツキアッテルヤツ、、、トカ、、、とか?
わたしはその"とか"が気になってしまい、杉浦主任に「"とか"って何ですか?」と質問返しをしてしまった。
「え?いや、んー、そこ気にするとこか?」
「だって、"とか"ってことは、他の付き合う以外の関係がある人がいるかって意味になりますよね?」
「、、、まぁ、そう捉えられなくもない、かぁ、、、」
何だかタジタジな様子の杉浦主任。
わたしはそんな杉浦主任に「ここだけはハッキリ言わせていただきますが、セフレはいません!」と答えた。
すると、今さっきまで困り果てたような表情を浮かべていた杉浦主任が声を出して笑い出したのだ。
「いやぁ、まさか楠木の口から"セフレ"なんて言葉が、出てくる何て思わなかったよ、ハハハハハハ!」
杉浦主任の反応に恥ずかしいことを言ってしまったと、今更気付くわたし。
わたしは慌てて、「あー!今のは無しで!今のは聞かなかったことにしてください!」と言った。
すると、慌てるわたしを見た杉浦主任は「"今のは無し"ってことは、セフレいるってこと?」と意地悪に訊き返してきた。
「主任、意地悪。」
「ハハッ!ごめんごめん!あー、やっぱり楠木は真っ直ぐで素直で自分の芯を持ってる奴だなぁ。だから、好きになっちまったんだよ。」
杉浦主任の言葉に「えっ、、、?」と驚くわたし。
杉浦主任は「楠木はそうゆうとこ鈍感そうだから気付いてないかもしれないけど、楠木を恋愛対象として見てる奴はたくさんいるんだぞ。」と言った。
「え?!いやいやいやいやいや!そんなわけ!」
「本当だって。だって現に俺だって、、、渡利だってそうだろ?」
わたしが杉浦主任の言葉に赤面していると、杉浦主任はわたしの頭にポンッと手を乗せ「楠木は、渡利と付き合ってるんだろ?」と言った。
わたしはそんな杉浦主任の言葉に目を見開くと、杉浦主任は優しく微笑み「見てれば分かるよ。だから、、、俺の気持ちだけ伝えたかったんだ。俺は楠木が好きだ。」と言い、「これからも上司と部下として、よろしくな。」と切なげな表情を浮かべて言ったのだ。



