きみの笑顔が咲く日まで


「二人共ー!ご飯出来たわよー!」

リビングの方からおばさんの声が聞こえ、わたしたちはリビングへと戻った。

すると、食卓テーブルの上には、どれも美味しそうな料理がズラリと並べられていたのだ。

「わぁー!凄い!美味しそう〜!」

わたしがそう言い感動していると、おばさんは「さぁ、ほら座って!たくさん食べてね!」と言ってくれた。

おじさんとおばさんは隣同士に、わたしはおばさんと対面に、葵くんはおじさんと対面に座っていた。

以前であれば、わたしの隣には新が座っていた。

でも、新にそっくりな葵くんが座っていると、新がわたしの隣に居てくれているような錯覚に陥っていた。

「いただきます!」
「どうぞ、召し上がれ!」

久しぶりに食べるおばさんのご飯は、やはりどれも美味しかった。

今まで食欲がなく、あまり食べ物を口にしてこなかったわたしだが、おばさんの料理は特別だ。

みんなで食卓を囲んで食べるご飯は美味しい。
ただ、足りないのは、、、新だけだ。

「はぁ〜お腹いっぱい!久しぶりにこんなに食べました!」

わたしがそう言うと、その隣で葵くんが「一花、昼休憩の時、カフェラテだけで全然飯食ってないんだよ。」と言い出した。

そのことに驚いたおじさんとおばさんは「えっ?!食べてないの?!」とオーバー過ぎるリアクションをとり、そしておばさんが「ちゃんと食べなきゃダメよ〜!だから、そんなに痩せちゃったのね!わかった!おばさんが明日から一花ちゃんのお弁当作ってあげる!」と言ったのだ。

「え!いやいや!申し訳ないですよ!」
「そんなの気にしなくていいの!家族なんだから!」

"家族"、、、

やっぱりその言葉は嬉しい。

すると葵くんは「え、俺の分は?」と言い出し、おばさんは「もう、仕方ないわね〜。」と言い、「ついでみたいに言うなよ!」と不貞腐れていて、その不貞腐れた表情は、ゲームに負けた時の葵くんに面影を感じた。