冬の海から浮上する

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 それから私達は毎日一緒に過ごすことが当たり前になった。


 最初に出会った海辺のベンチで過ごすこともあれば、山に行ったり、川に行ったり、芹は私の手を引っ張って色々な場所に連れて行ってくれた。そしてそんな彼にどんどん 惹かれていった。


 だけど、そんな生活も、もうすぐ終わりを迎える。





 私がこの町で過ごせる二週間というタイムリミットが目前に迫ってきていた。