『そんな…逃げなくても大丈夫だよ。チョーク取りに来ただけだから…』



『えっ?』



俺は持っていたチョークと、ニッコリ微笑むめぐみ先生を交互に見た。



チョーク…



な~んだ…



別に、俺に用があった訳じゃなかったんだ。



まぁ、めぐみ先生は小さくて大人しくて可愛らしい先生だから…



『だからコッチ…おいで。』



『え?』



突然のめぐみ先生の発言に、俺は大きく目を見開いた。