真夏の一夜は恋の始まり

じゃあさと言って歩美が何枚かパンフレットを差し出した
夏だ!海だ!みたいな見出しのカラフルなパンフレットだ
「来週から夏休もらえるから、一泊で海に行かない?」
突拍子もない歩美の誘いに私は面食らった
また来週って急だな
確かに連休だから休みだけど、傷心の私に海はちかちか眩しすぎる
「私今、とても海って気分じゃ無いんだけど?」
私はちょっと躊躇して控えめに断った
「失恋で傷心。そんな時こそ海でしょ?あわよくば海でイケメン男子と知り合えるかもしれないし」
いや、イケメン男子とかますます気乗りしないし
「謹んでご遠慮いたします」
キッパリと断った私に、「イケメン男子は冗談だけど、私は海に行きたいの。お願い花凛付き合って」
この通りとお願いされてしまった
「まあ付き合うだけならいいけど、出会いとか私は真っ平ごめんだからね」
私は釘を刺して言った

若干気は乗らないけど、確かに傷心の自分の気は紛れるかも
私は親友の歩美と次の休みに海に行くことになった