真夏の一夜は恋の始まり

保育園の園舎の外れに倉庫がある
私は上に積んであった空箱を取ろうとした
届かなくて無理に取ろうとしたら他の箱にぶつかってしまった
他の箱達がバラバラ落ちてきてぶつかりそうになっていたその瞬間
「危ない」
バラバラ落ちてきた空箱から私を庇ってくれたのは、長内さんだった
長内さんは手を押さえて怪我してしまったようだ
「だ、大丈夫ですか?手怪我したんじゃ」
私は救急箱を取ってこようとした
「別にこれくらい大丈夫です。何ともないんで」
長内さんは救急箱を取ってこようとする私を静止
する
「すみません。でも、念のため湿布とか貼っといた方が?」
また救急箱を取りに行こうとすると、「本当に大丈夫です」と腕を掴んで止められてしまった
「本当にすみません。また助けられましたね」
私はついあの夏を思い出すように言ってしまった

「相変わらず危なっかしい人ですね」
囁くように長内さんが言った
ドキン。心臓が鳴った 
何だこれ?やばい。ドキドキする。おさまれ心臓
私の事忘れてたわけじゃなかったんだ

「あの、私、、」
そう言おうとすると、
「花凛先生、どうしたんですか?今度はこっち手伝ってください」
主任の鈴森先生に呼ばれて「あっ。はい」と言って言いかけていた言葉を止めた
「ごめんなさい?あの、有難うございました」
私は仕方なく長内さんに一礼して、急いで私はその場を後にした