真夏の一夜は恋の始まり

「元気な男の子ですよ」
助産師さんにそう言われ、私は涙が止まらなくなった
誰も付き添いはいないけど頑張って産んで良かった
私は頑張った自分を褒めてあげたくなった

すると?
旦那さん来ましたよ。看護師さんに案内されて大一が到着した
「遅いよ。もう産まれちゃったよ」
私は第一声でそう言ってしまった
「ごめん。間に合わなかった」
大一は平謝りだ
「赤ちゃん無事生まれたよ」
「有難う」

それから大一は赤ちゃんを抱っこした
「これが子どもの重みなんだ」
「パパになったんだから頑張ってね」
私達は笑い合った

子どもの名前は大一の大の字をもらって「育大」と名付けた
悩んだけどスクスク大きく育ってほしいと言う意味を込めて2人で決めた名前だ

『産まれて来てくれて有難う』
そう言って私達は赤ちゃんにキスをした