真夏の一夜は恋の始まり

すると、、?
良樹先生はこっち、と言って私をみんなから見えないところに誘導した
「ここなら誰にも見えないから、好きなだけ泣いてもいいですよ」と、頭をポンポンとされた
「すみません」
私が泣いている間、良樹先生はずっと傍に居てくれた

一頻り泣いて、私はちょっとスッキリした
「有難うございます。もう大丈夫です」
私は良樹先生にお礼を言った
「差し出がましいようですけど、花凛先生の落ち込んでる原因は彼氏さんですか?」
あー。まぁそんな所です。でも大丈夫ですよ。私はボソッと答えた
「僕なら花凛先生をこんな風に泣かせたりしませんよ?」
やっぱりと言って話を続ける
「僕は諦められません。僕との事、ちゃんと真剣に考えてください。僕なら花凛先生を泣かせないし、絶対に幸せにします」
正直ドキッとしてしまった
絶対に大一には言えないセリフだなと思った
私が言って欲しい言葉は、大一じゃなくて違う人が言うんだなって、真剣な良樹先生を前に申し訳ないけどそう思ってしまう自分がいた

雪がまだ降っている
大一も見ているだろうか?
気になって連絡したいけど自分からは連絡できない

雪は一晩中降り続けた
私の気持ちに迷いはない
でも、良樹先生の優しさに縋ってしまいそうな夜だった