「お~い!明日美!!」


後ろからお兄ちゃんがきた。


『おにい・・・神崎先生!!』

「あぁ、北川と加川かぁ。もう遅いし、帰りなさい。」

「じゃあ、先輩先に帰るね~。さようなら。」

『じゃあね~♪』

私は勇君に手を振った。


ガシッ



その振っていた手をお兄ちゃんは掴んだ。


『なに?どうかしたの?』

「別に・・・・・」


そういいながらお兄ちゃんは私の手を離し、歩き始めた。