由佳は目も合わせてくれない。
「なにか聞いてる? 俺は二股なんかしてないから」
ようやく顔を上げてくれた。
「陽子とは付き合ってない」
キョトンとしてる。何を驚いてる?
なんか間違ったことを言ったんだろうか?
「そんなことはわかってます」
ならなぜ?
「結婚できない病院の誰かとお付き合いされてるんでしょ…」
誰?そんな人はいないだろ!
「じゃ、なぜ一緒に住まないで籍だけ入れるなんて言ったの?」
いや、一緒に住まないんじゃなくて籍だけも先に入れたかったんだ。
「それに二股疑惑は由佳らしいぞ」
驚いて声もでないのか、ぽかーんとしてる。
「入院した日、誰か男の人来た?」
「匠さんだけ。克くんも、部屋には来てない」
やっぱりご主人?
「入院した日、由佳が誰かと一緒にいたのを見た人がいたらしいんだけど、もしかしたらご主人が迎えにきたんじゃないかって心配したし、…気に入らなかった」
由佳がなんか嬉しそうに笑ってる。
「もしかして匠さん、焼きもち? でも主人だったら、ちょっと会いたかったかな」
気に入らない。でも焼きもちはあながち間違ってはない。
「迎えにきてもついていくな!」
誰が流した噂話知らないけど、まったく迷惑な話だ。
「うちの病院の対応に迷惑をかけてごめん。ちゃんとはっきりさせるから」
やっぱり籍を入れて、はっきりさせないと。
今日からはなるべくこの部屋にいよう。
病院中で噂になってやる。
その前に、柏原のじいさんのことを片付けないと。
「なにか聞いてる? 俺は二股なんかしてないから」
ようやく顔を上げてくれた。
「陽子とは付き合ってない」
キョトンとしてる。何を驚いてる?
なんか間違ったことを言ったんだろうか?
「そんなことはわかってます」
ならなぜ?
「結婚できない病院の誰かとお付き合いされてるんでしょ…」
誰?そんな人はいないだろ!
「じゃ、なぜ一緒に住まないで籍だけ入れるなんて言ったの?」
いや、一緒に住まないんじゃなくて籍だけも先に入れたかったんだ。
「それに二股疑惑は由佳らしいぞ」
驚いて声もでないのか、ぽかーんとしてる。
「入院した日、誰か男の人来た?」
「匠さんだけ。克くんも、部屋には来てない」
やっぱりご主人?
「入院した日、由佳が誰かと一緒にいたのを見た人がいたらしいんだけど、もしかしたらご主人が迎えにきたんじゃないかって心配したし、…気に入らなかった」
由佳がなんか嬉しそうに笑ってる。
「もしかして匠さん、焼きもち? でも主人だったら、ちょっと会いたかったかな」
気に入らない。でも焼きもちはあながち間違ってはない。
「迎えにきてもついていくな!」
誰が流した噂話知らないけど、まったく迷惑な話だ。
「うちの病院の対応に迷惑をかけてごめん。ちゃんとはっきりさせるから」
やっぱり籍を入れて、はっきりさせないと。
今日からはなるべくこの部屋にいよう。
病院中で噂になってやる。
その前に、柏原のじいさんのことを片付けないと。



