翔「送る。」

『別に、いいわよ。』

翔「お前、立場理解してるか。」

そういえば、姫になったんだった。

『わかったわ。ありがたく送って貰うわ。』

翔「それでいい。」

翔が不覚にも微笑むからドキッときてしまった。

いけない、いけない。

この気持ちには蓋をしなきゃ。

私には、巡しかいないのだから。

巡しか愛さないのだから。

翔「乗れ。」

『ヨッ』

翔「行くぞ。しっかり掴まっとけ。」