「初奈がこっちに来るのはまだ早い。」

『なんで!?』

「初奈にはやるべきことがあるでしょ?
伝えるべきことがあるでしょ?それを成
し遂げ、幸せになってからこっちにきてね。」

そうだ。

私にはやるべきことがある。

伝えるべきことがあるんだ。

『ありがとう。巡!!』

「俺はいつでも、初奈の味方であり、
見守っているからね。」

『うん!!』

「そしたら、あの光の方向に走って。
そうすれば、元の世界に戻れる。わかった?」