まず間違いなく、お兄ちゃんのいる警察署は津波にさらわれたはずである。 「...ちょっと行ってくる」 お母さんは、それだけ言うと、家を飛び出して行った。 私はどうすることもできなくて、ただ、 テレビで繰り返し流れる悲惨な映像を眺めていた。