(私は契約妻。ビジネス、お仕事。絶対それを忘れちゃダメ!)
余計なことは考えずちゃんと仕事はこなした上で、再就職に向けて資格を取るなりスキルアップをしていかなくては。
なにより、これ以上遥臣との生活に安らぎを覚えてしまったら、またひとりになったとき辛すぎる。
「さて、今日は陽菜ちゃんのところに行くから、早めに家事を終わらせよう」
美琴は軽く気合を入れて、キッチンの片付けに戻った。
遥臣と結婚してから、美琴は遥臣の車で南田病院に通っている。
自宅から病院まで歩こうと思えば歩ける距離なのだが、遥臣に必ず車で通うよう言われ、病院の裏に駐車場まで確保されてしまった。
そういう遥臣は徒歩やタクシーで病院を行き来しているのだが。
(ちょっと、早すぎたかも……とりあえず陽菜ちゃんの様子だけでも見てこようかな)
予定より早めに病院に着いた美琴がこっそり病室を覗くと、陽菜はベッドに腰かけて彼女の父と話をしていた。
(お父さんいらしてたのね。やっぱり邪魔にならないようにまたあとでこよう)
そっとその場を離れようとした美琴だったが、すぐに陽菜に見つかった。
「あれー、みこっち!」
余計なことは考えずちゃんと仕事はこなした上で、再就職に向けて資格を取るなりスキルアップをしていかなくては。
なにより、これ以上遥臣との生活に安らぎを覚えてしまったら、またひとりになったとき辛すぎる。
「さて、今日は陽菜ちゃんのところに行くから、早めに家事を終わらせよう」
美琴は軽く気合を入れて、キッチンの片付けに戻った。
遥臣と結婚してから、美琴は遥臣の車で南田病院に通っている。
自宅から病院まで歩こうと思えば歩ける距離なのだが、遥臣に必ず車で通うよう言われ、病院の裏に駐車場まで確保されてしまった。
そういう遥臣は徒歩やタクシーで病院を行き来しているのだが。
(ちょっと、早すぎたかも……とりあえず陽菜ちゃんの様子だけでも見てこようかな)
予定より早めに病院に着いた美琴がこっそり病室を覗くと、陽菜はベッドに腰かけて彼女の父と話をしていた。
(お父さんいらしてたのね。やっぱり邪魔にならないようにまたあとでこよう)
そっとその場を離れようとした美琴だったが、すぐに陽菜に見つかった。
「あれー、みこっち!」



