彼はなんでもないように頷いた。確かにリビングに置いてあるこのタブレットは共用で、好きに使っていいと言われていたからお言葉に甘えてたまに配信動画を見ていたのだ。
40代中盤の男性コンビ、玉ねぎクランチ、略して玉クラは一番のお気に入りだ。
遥臣がいないタイミングを見計らっていたつもりだが見られていたとは。間違いなくニヤニヤしていたし、ときには吹き出していた。
(恥ずかしすぎる……! ていうか私、気が緩みすぎじゃない?)
「すっ、すみません、今度からは自分の部屋でスマホで見るようにします」
「なんで?」
いたたまれなくなった美琴が俯くと驚いたような声が返ってくる。
「なんでって、目障りじゃないですか?」
「ちっとも。君が自分の部屋にこもってしまう方が寂しい……君はもっと、この家でリラックスしていいんだ」
「え……」
美琴の髪に遥臣の指先が触れ、トクンと心臓が震える。
「だったらリビングにテレビを買おう。大画面で見られる」
「遥臣さん……」
いまひとつ話がかみ合っていない気がするが、遥臣が美琴にこの家で暮らしやすいよう気を遣ってくれているのは伝わってくる。
40代中盤の男性コンビ、玉ねぎクランチ、略して玉クラは一番のお気に入りだ。
遥臣がいないタイミングを見計らっていたつもりだが見られていたとは。間違いなくニヤニヤしていたし、ときには吹き出していた。
(恥ずかしすぎる……! ていうか私、気が緩みすぎじゃない?)
「すっ、すみません、今度からは自分の部屋でスマホで見るようにします」
「なんで?」
いたたまれなくなった美琴が俯くと驚いたような声が返ってくる。
「なんでって、目障りじゃないですか?」
「ちっとも。君が自分の部屋にこもってしまう方が寂しい……君はもっと、この家でリラックスしていいんだ」
「え……」
美琴の髪に遥臣の指先が触れ、トクンと心臓が震える。
「だったらリビングにテレビを買おう。大画面で見られる」
「遥臣さん……」
いまひとつ話がかみ合っていない気がするが、遥臣が美琴にこの家で暮らしやすいよう気を遣ってくれているのは伝わってくる。



